アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち
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アドルフ・アイヒマン。“ユダヤ人問題の最終的解決”、すなわちユダヤ人絶滅計画を推し進めたナチ親衛隊の将校である。戦後、一旦は米国軍によって拘束されるが、偽名を使い、捕虜収容所から脱出。ドイツ、イタリアなどを点々とし、1950年、親ナチだったファン・ペロン政権下のアルゼンチンに密かに渡っていた。家族を呼び寄せ、リカルド・クレメントの名前で生活していたが、1960年、ついにイスラエル諜報機関は、そんなアイヒマンを追いつめ、ブエノスアイレス市内で身柄を拘束した。終戦から15年後のことである。イスラエルへ移送されたアイヒマンは、エルサレムの法廷で裁かれることになった。